ファイターズ
2022/02/17 14:32

上沢「ダミーくん」導入 内角攻めへ頼れる相棒

名護のブルペンに秘密兵器「ダミーくん」が登場。上沢が右打者必殺の一投をつくり出す(撮影・近藤裕介)

 新兵器「ダミーくん」導入! 日本ハムの上沢直之投手(28)が16日、沖縄・名護でブルペン入りし、打者を模した人形「ダミーくん」を打席に立たせて投球練習を行った。生身の打者とは違い、死球を気にせず内角攻めの感覚を養えるメリットがある。今後も新たな“相棒”を積極的に活用していくつもりだ。

ブルペンで今季最多96球「すごい疲れた」

 オレンジのフレームに、黒のネットが張られた打者人形「ダミーくん」を、上沢は「友達」と呼んでいる。キャンプイン後にアマゾンで購入し、この日のブルペンで“初対戦”した。投球練習の20球目から右打席に立たせ、30球目には死球を当てるも、もちろんお構いなし。42球目まで23球、ツーシームを中心に内角を攻めまくった。
 今季は球数減を狙い、右打者の内角をえぐるツーシームを増やすつもりだ。「ダミーくん」は、そのための練習台。「内角で詰まらせて、1球で終わらせられたら楽。景色に慣れないといけないし、右打者の懐に投げる練習をたくさんするためのダミーくん。もしぶつかっても誰もけがしない」と、導入の意図を明かした。
 合計では今キャンプ最多の96球を投じ「すごい疲れました」と話したが、表情には充実感がにじんでいた。キャンプ中の実戦登板を見据え、今後は2日に1回のペースでブルペン入りする予定。昨季チームトップの12勝を挙げたエースが「友達」を味方に、さらなる進化を遂げる。
(近藤裕介)

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