ファイターズ
佑氏 引退後〝初登板〟 球団から依頼され打撃投手
昨季限りで現役を引退した元日本ハムの斎藤佑樹氏(33)が18日、沖縄・名護で行われている古巣の春季キャンプを訪れ、万波中正外野手(21)を相手に打撃投手を務めた。昨年末に球団から依頼され、この日に向けて練習を重ねてきた。全67球。気持ちのこもったボールを投じ、後輩へエールを送った。
現役時代を思い出させるフォームで、次々とストライクを投げ込んだ。67球の引退後“初登板”を終えた斎藤氏は「純粋に自分が一番楽しんでました」と笑顔で汗を拭った。
昨年末に球団からキャンプでの打撃投手を依頼され、ウエートトレーニングや週2、3回の投球練習を続けてきた。同10月の引退会見では「これからもファイターズを応援していきたい」と話したが、まさに有言実行。右肩にはまだ痛みを抱えながらも、後輩の力になるべく腕を振った。
〝対戦〟した万波は「途中からほとんどストライクで、すごい打ちやすかった」と先輩の投球を絶賛。「野球を始めた時期にあの夏の甲子園(2006年)を見た。佑樹さんは一番最初に見たスター選手。本当にありがたい。感無量。なんとも言えない幸せな時間でした」と感謝した。
この日は球場入り直後にビッグボスと初対面を果たし、「うそがない熱い方。さわやかでかっこよかった」と好印象を受けた。今年の日本ハムには「優勝を目指してほしい」と大きな期待を寄せた斎藤氏。67球の熱投は、愛する古巣への心からのエールだった。