札幌いざ開幕戦5年目ミシャ監督にJ1通算100勝贈るぞ
19日にアウェー清水戦 メモリアル勝利で名将の笑顔が見たい
節目の勝利で勢いに乗る!! 北海道コンサドーレ札幌はきょう19日、アウェーで清水との開幕戦を迎える。ミハイロ・ペトロビッチ監督(64)は指揮5年目に懸ける意気込みを語った。勝てば、クラブJ1通算100勝に到達する。いよいよ幕を開ける2022年シーズン。札幌がメモリアルな白星を飾り、好スタートを切る。
新戦力加入で選手層に厚み「大台に乗せ、歴史積み上げたい」
敵地・静岡に乗り込んだペトロビッチ監督は努めて冷静だった。「どのチームの監督もキャンプを終えて『仕上がりが良い』とコメントするもの。だが、実際どうかは始まってみないと分からない。やってきたことをあすも全力で出すだけだ」。新型コロナウイルス陽性判定で複数選手の合流が遅れるなど、順風満帆ではなかった今季の船出。それでも練習を見つめる指揮官の表情は納得感に満ちていた。
札幌を率いて5年目。成熟したチームにFW興梠、シャビエル、DF西が加わった。選手層は確実に厚みを増した。「興梠もシャビエルも、非常にチームの戦術をよく理解してプレーしてくれている。チャナティップが抜けた影響を埋めるに値するパフォーマンスを見せてくれている」。ベンチ入りメンバー18人の争いは例年以上に激しい。
この日は敵地・静岡での調整。入念にセットプレーを確認したが、経験豊富な指揮官は基本の大切さを説く。「走る、戦う、規律を守る。ベーシックなことが重要。開幕戦はどのチームも勝ちたいもの。難しい試合になるが、相手よりハードワークして勝ちたい」と意気込む。「今季は際どい勝負を自分たちに持ってこられるように戦いたい」。タフな90分を総力戦で戦い抜く態勢が整った。
節目だ。勝利すれば、クラブJ1通算100勝となる。「あすがそういう試合になれば良い。できるだけ早く大台に乗せたい。あす実現できるよう全力を尽くす。そして先の101勝へしっかり歩み出し、歴史を積み上げたい」。99勝のうち、4年で52勝を挙げ、J1定着に導いた名将にとっては通過点。今季初陣も一戦必勝で臨む。
(石栗賢)
20年目GK菅野”自然体”で「自分の仕事」全う
プロ20年目の開幕を迎えるGK菅野は「沖縄(キャンプ)の初日から、いい練習ができている。熊本で100%に持っていこうとやってきた。心身ともに充実した準備期間だった」と確かな手応えを口にした。きょうの清水戦は先発が確実。今季も守護神として、最後方からチームを支える。
ベテランらしく、特別な気負いはない。「一日一日の練習と変わらない。練習試合でも開幕戦でも同じ。それがいいプレー、勝利への近道。自分の仕事をするために毎日手を抜かず練習している」と自然体で臨む。積み上げた自信が揺るがないメンタルを形成する。無失点で勝利への土台をつくる。