冬季スポーツ
《島山記者の書いチャイナ~》縁の下の力持ちボランティアの努力
道勢が金メダル2個を含む計8個のメダルを獲得した北京五輪。コロナ下で制約の多い大会となったが、地元・中国の学生を中心とした約2万人のボランティアの働きには日々感心させられた。
マイナス20度を下回る屋外での活動もあったが、もちろん無給。なぜそこまで意欲的なのか―。ある一人の男子学生に話を聞くと「採用倍率は50倍くらい。落選した人たちの分もベストをつくさないといけない」と、理由を明かしてくれた。
もちろん国民のほんの一部ではあるものの、ボランティアの多くが母国での五輪開催を心から楽しんでいるようだった。
30年冬季五輪は札幌市も招致を目指しているが、市民、道民の機運醸成は不可欠だ。イタリアを経て、札幌に聖火はともるのか。開催へは険しい道が続くだろう。(おわり)