■北京五輪カーリング女子日本代表決定戦（第１日 １０日、稚内市みどりスポーツパーク）

第１戦が行われ、北海道銀行が７―６でロコ・ソラーレに勝利した。６―６で迎えた延長第１１エンドに、有利な後攻で１得点。手に汗握る接戦を制し、幸先の良いスタートを切った。きょう１１日は、第２、３戦が行われる。

　３時間超えの激戦を制したのは北海道銀行だった。得点すれば勝利が確定する第１１エンド、スキップ吉村紗也香（２９）のラストショット。プレッシャーのかかる場面だったが「今までにないリラックス感があった」。投じた石はハウス中央付近に止まり、決勝点を奪取。仲間とハイタッチして喜びを分かち合った。
　序盤は劣勢だった。１点リードの第３エンドに２失点。第５エンドで１点をスチールされ、２点差で後半戦に突入したが、そこから粘り強く食らいついた。第８エンドに２得点で同点に追いつくと、第９エンドで１点をスチール。有利な後攻で延長戦を迎え、平昌五輪銅メダルの強敵を退けた。
　初戦を制し、２大会ぶりの五輪出場に一歩前進した。吉村は「自分たちの良い流れを作ることができた。また新たな気持ちで明日に向けて準備したい」と気を引き締めた。（島山知房）