佐藤どこでも守備OK 開幕スタメンへBIGBOSSに同調
■名護キャンプBIG組
シャッフルシフトはお手のものだ。新庄剛志監督から「ペッパー師匠」の愛称を授けられ、売り出し中の佐藤が21日、守備の超ユーティリティー化を誓った。想定する守備位置は8カ所。「この前は左翼に入りましたけど、投手以外だったらどこでも守れる自信はあります。エラーは大丈夫。心配していないです」と頼もしく言ってのけた。
登録は内野手で二塁と三塁を本職にしてきたが、固執はしていない。遊撃、一塁に加え、外野も貪欲にこなす。大胆に守備位置を変更し、実戦に臨んでいる指揮官の考えに同調。「いつどこでどのポジションを守るか、分からない。打撃練習中に外野や遊撃を守ってみたり、準備を今まで以上にしています」と明かした。
専門性の高い捕手も視野に入れる。内外野のグラブに加えて、ひそかにキャッチャーミットも用意しており「いけると思います。高校(北海)2年ぐらいまでやっていたので」と気合十分。基本は体が覚えている。緊急時のオプションとして計算できれば、使い勝手はさらに良くなる。
根底にあるのは負けん気の強さだ。「試合に出られるなら、どのポジションでも守ります」と迷いはない。少しずつ見えてきた開幕スタメンの座。昨夏、西武からトレードで加わった道産子は、がむしゃらに武器をアピールし、ビッグボスのハートをつかむ。
浅間 きょう初実戦
きょう22日に行われる中日との2軍練習試合で、浅間が今季初実戦に臨む予定だ。キャンプイン直前に新型コロナの陽性判定を受け、6日から2軍キャンプに合流した。
21日から1軍キャンプに加わった渡辺や近藤より全体練習復帰は遅かったが、「あんまり焦ってもしょうがないところ」と、はやる気持ちを抑えながら慎重に体を整えてきた。マイペース調整ができたことで、体の状態に不安はない。
前日20日には伊藤と吉田のライブBP(実戦形式の打撃練習)で打席に立った。「ちょっとタイミングの部分で感覚のズレはあったので、そこはあした(22日)の試合で修正してやっていきたい」と意気込んだ。
石井 前田流に手応え
元広島で解説者の前田智徳氏から11日の阪神戦前にもらった助言が、現在の好調につながっている。「前田さんに教えていただいたことが、自分の中ではしっくりきている。感覚もいい」と手応えがある。キャンプは終盤に差し掛かった。「自分の成績もそうですけど、チーム全体を見渡して、しっかりと自覚を持ってやっていきたい」と力を込めた。(国頭)
有園 好調柵越え連発
パワフルな打撃がひときわ目を引いている。16日の中日との練習試合では「4番・三塁」で先発出場し、小笠原から強烈な左前打を放った。「テレビで見ていた投手だったので、結構自信になりました」。この日のフリー打撃でも3連発アーチを架けるなど、多くの柵越えを披露。高卒選手が苦労する木製バットに対しても「普通に金属と同じような感じです」と頼もしい。(国頭)