近藤2打数2安打1四球 貫禄の10割発進
■国頭キャンプBOSS組
貫禄のマルチ安打だった。近藤が2軍練習試合(VS中日、名護)に「1番・左翼」で先発し、今季初の実戦出場。一回の第1打席で四球を選ぶと、三回に右翼線へ二塁打、五回には近藤らしい鮮やかな流し打ちで左前打をマークした。
新庄ビッグボスが「横一線」と銘打っている今キャンプ。近藤は「きょうに関しては調整というよりは、結果にこだわっていたので良かった」と、出遅れを感じさせない打撃で視察に訪れた新庄監督にアピールした。
前日21日に1軍キャンプに合流した。練習から長打を求める意識が強くなり、「基本のところが少しズレながら大きいのを打っていた」。するとビッグボスからスイング時に体全体が上向いていることを指摘された。「外から見て、そうやってすぐに言っていただいて良かった」と、ズレを修正して結果につなげた。
これからレギュラー争いは激化する。「若いときの気持ち。自分の中でも緊張感を持ちながら、しっかり結果を出していきたい。新たに11年目ですけど、そういう思いでキャンプに臨めている」。実績十分の選手会長が、サバイバルに本格参戦だ。
上原 ホロ苦野手デビュー
今季から投打二刀流に挑戦する上原が「4番・DH」で先発し“野手デビュー”を迎えた。注目の第1打席は左腕・笠原の前に三振に終わった。初打席について「(プロの球は)めちゃめちゃ速かったです。びっくりしました」と目を丸くした。
四回の2打席目は二ゴロに終わったものの、ボールをしっかりと捉えた強烈な打球だった。「久しぶりにこんなに緊張したかな。あとは楽しかった」と充実した表情を見せた。「さらにもっと工夫したり、意識を強く持ったりとかは練習からやっていかないと」と、レベルアップに向け、大きな経験となったようだ。
浅間 好機拡大で貢献
「6番・中堅」で先発し、今季初の実戦に臨んだ。四回1死二塁からは一、二塁間をしぶとく破る右前打でチャンスを拡大した。「ボールの見え方であったり、タイミングであったり、まだまだそんなに良い状態ではないかな」と振り返った。虎視眈々と1軍を狙っていく。「誰よりも目立っていかないと、ポジションは取れない。しっかり奪いにいく気持ちではやっています」と闘志を燃やしている。(名護)
臨時コーチに室伏氏を招へい
日本ハムは22日、スポーツ庁の室伏広治長官(47)を臨時コーチとしてキャンプ地の名護に招くことを発表した。同長官は24日にタピックスタジアム名護を訪れ、選手への技術指導、スポーツ庁施策に関する講義を行う予定。
室伏氏は2004年アテネ五輪ハンマー投げで金メダルを獲得している。新庄監督が招へいを強く望み、指導者としてオファーを出していた。
今キャンプでは元陸上十種競技日本チャンピオンでタレントの武井壮氏、盗塁王を5度獲得している元阪神の赤星憲広氏が同様に臨時コーチを務めている。