13年ぶり札幌再デビュー戦 西 今季初白星導く
■22日、熊本・大津町運動公園
北海道コンサドーレ札幌はきょう23日、敵地でルヴァン杯鳥栖戦に挑む。完全移籍で13年ぶりに古巣に復帰したDF西大伍(34)は3バック中央での先発出場が濃厚。19日の清水戦ではベンチ入りするも出場機会は訪れず、これが復帰初戦となる。右サイドバックが本職の元日本代表が、今季公式戦初勝利を引き寄せる。
きょうルヴァン杯アウェー鳥栖戦
いよいよ西が復帰初戦のピッチに立つ。この日の練習では3バックの中央、リベロのポジションでプレー。「楽しみ。いつも通りです」。日本代表など数々の経験を積んだベテランらしく、平常心で“札幌再デビュー戦”に臨む。
札幌での公式戦出場は、J2時代の2009年10月までさかのぼる。本職は右SBだが「札幌の時に全部、鹿島でも天皇杯で4バックのセンターやりましたよ。特にこのチームの後ろは自由なんで」と不安はない。「僕の得意なビルドアップだったり、ためとか、相手が嫌がることをすることと、今後につながるミスやズレが起これば、それを直すことができる」と、最終ラインからチームを統率していく。
今年で35歳。体のケアに細心の注意を払う。6年ほど前からバランス感覚の調整などに効果がある一本歯のげたを取り入れた。平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(35)も使用していたもの。「飛行機に乗ったりすると、バランス感覚にずれが出るらしいんで、移動のあとにやったり。いつもどおりの力を出すため」と、西は常に準備を怠らない。
勝ち点3手土産に本拠地凱旋する
19日の清水戦はドロー。ベンチで悔しさを味わった。すぐ26日にはホーム開幕戦が控える。「チームのためにそのほうがいい」。本拠地へ、勝ち点3を手土産に戻るつもりだ。
ミシャ 開幕戦から選手大幅入れ替え
○…19日の開幕戦から中3日。大幅に選手を入れ替える決断を下したペトロビッチ監督(64)。「キャンプを通して、新しく入った選手を含め、非常にいいトレーニングを積んできた。そういった選手が自分の仕事をしてくれると信じている。グループステージを突破するのが当面の目標。第1節の鳥栖戦をいい形でスタートしたい」と、開幕早々の過密日程を大胆な起用で乗り切る構えだ。