サッカー
BTOPサンクくりやま誕生「北海道から第2のJリーグクラブを」
代表に元柏・矢野氏
道サッカーリーグ(5月開幕)に昇格するサンクFCくりやまを母体としたプロサッカークラブ「BTOPサンクくりやま」が、2月1日に誕生した。運営会社の代表取締役社長には、札幌出身で元柏レイソルの矢野哲也氏(37、北海高出)が就任。初代監督は札幌U―18出身の杉山雄太(24)が務める。合言葉は「北海道から第2のJリーグクラブを!」。3月9日に札幌市内で発足会見を行う予定だ。
最短4年後のJ1入りという大きな野望を掲げ、北海道コンサドーレ札幌(1996年創設)に続き、道内では26年ぶりにプロクラブが誕生した。矢野代表は「個人的にダービーにすごく憧れている。今はコンサドーレから比べると4つ下のカテゴリー。まだまだ遠いが、ゆくゆくは同じ舞台に立てるように」と将来像を明かした。
6年ほど前から有志が集まり、クラブ創設に向け動きだし、Jリーグを経験した矢野代表は、いろいろと相談を受けていたという。そして昨年末、サンクFCくりやまと両者合意の上でチームを譲り受けることになり、今年に入って矢野氏が正式に代表に就任した。「自分の中でもサッカーに恩返しできることはないかと考えていた。すごく貴重な機会だったので、二つ返事で」快諾した。
チームを率いる杉山監督は、札幌U―18でMF高嶺朋樹(24)と同期。また、総監督を札幌出身で元ザスパ草津チャレンジャーズの西野虎太郎(24)の道産子コンビが務める。当面の活動拠点は栗山町。矢野代表は「来季JFLで戦うために、できることはやっていきたい」。5月の道リーグから、夢へ向かって一歩ずつ階段を上がっていく。