きょうホーム開幕戦　古巣・広島からクラブＪ１通算１００勝頂く

　北海道コンサドーレ札幌はきょう２６日、札幌ドームで広島とホーム開幕戦を戦う。日本ハム・新庄剛志監督（５０）についても言及したミハイロ・ペトロビッチ監督（６４）は、結果と内容でサポーターを喜ばせたいと意気込む。超攻撃的サッカーで、苦手・広島からクラブＪ１通算１００勝目を奪う。

　ホーム開幕戦を前に、指揮官はいつも以上に冗舌だった。「悪路の中、これだけ多くのメディアの方が集まってくれるなんて。知っていたら（日本ハム）新庄監督のように赤いスーツと高い襟のシャツを着てきたのに」とジョークも弾んだ。

　ペトロビッチ監督が、自らプロ野球について言及するのは珍しい。「日本ハムの監督さんは人気があって素晴らしい」とたたえ、連日の想像を超えるパフォーマンスには「欧州でサッカーの監督がもし同じ事をしたら、その日にクビになるかもしれない」と苦笑い。そこには本拠地をともにするプロスポーツチームとしての、ライバル心も垣間見えた。

　実績十分の名将は、自らの仕事に集中する。ピッチ外での話題づくりは最小限だが、サッカーでは“魅せる”ことに強くこだわる。「うちには個性ある素晴らしい若者がたくさんいる。常に攻撃的な戦いを見せ、１点でも多く点を取って勝利する。引き続き注目してもらうためにも、いいゲームをして北海道の人たちに勝利を届けたい」と決意表明した。

　就任以来、リーグ対戦成績は１勝２分５敗と苦手にする古巣・広島との戦い。「過去の結果が示す通り、広島戦は常に難しい。ホームのサポーターの後押しを受けて、全力で勝利をつかみにいく」と指揮官。勝てばクラブＪ１通算１００勝の節目。道民の心を、結果と内容でわしづかみにする。

ＭＦ金子　２戦連発狙う

　ＭＦ金子が〝２戦連発〟に意欲を見せた。２３日のルヴァン杯鳥栖戦では今季公式戦初得点をマーク。後半開始から出場し、流れを引き戻した。「実際に試合で点を取るのは気持ち的にも乗ってくる。いい方向に持っていけたら」と自信を深めた。中２日での出場にも、コンディションは問題なし。右ＷＢでの先発が濃厚。攻撃の要として期待がかかる。

　昨季は横浜ＦＣとの開幕戦で２得点と躍動。大ブレークの起点とした。「去年のように点を取れれば」と意気込んで迎える一戦。「札幌ドームではサポーターの皆さんの応援があるので心強い。勝利を届けたい」と、今季初勝利を誓った。