上沢 オープン戦で先発&監督の〝二刀流〟 きょう名護でDeNA戦
「2・26」は上沢デー! 日本ハムの上沢直之投手(28)が、きょう26日に名護で行われるオープン戦・DeNA戦で先発兼監督を務める。ビッグボス新庄剛志監督(50)は“ベンチ外”の予定。エース右腕が今季初めて実戦マウンドに立ちながら、采配の全権を握る。
本気の〝二刀流〟だ。チームのオープン戦初戦で先発を務める上沢が、監督としても全てを任されることになった。オーダー決めはもちろん、1イニングの今季初登板を終えた後にはベンチに戻り、本格的に采配を振るう。
昨年12月にビッグボスから突然、きょう26日のDeNA戦での指揮官に指名された。右腕は直近まで詳細を伝えられていなかったが、「(新庄監督から)『投げ終わったらアイシングして、すぐベンチに戻って。ベンチに入らないから、俺』って言われたんですよ。えっ?!って」。まさかの“全権委任”だったことを明かした。
試合中の作戦なども一任された上沢“監督”は「僕がここで、この作戦を仕掛けられたら嫌だなというのをやる。なるべく足は使いたい」と“足攻”を予告した。
当初4番に据える予定だった野村がこの日の練習で負傷し「結構変わってくるんですよ、あいつがいなくなったら」と頭を悩ませつつ、「多分、1番は近藤でいくかな。4番はマンチュウ(万波)になるかもしれない」と上沢流オーダーの構想を練った。
もちろん、最重要なのは開幕へ向けた投手としての準備。「とりあえず自分のこと(投球)に集中します」と気を引き締めた。快投&好采配で、完璧な〝監督1勝〟を挙げてみせる。
万波 2安打に及第点
この日行われたシート打撃では2安打をマークするなど、快音を響かせた。「悪くないと思いますけど、良いともあんまり思わない。でも、(調子の)波がなくて、そこは良いのかなと思います」と及第点を与えた。きょう26日からオープン戦が始まる。4番での出場が有力な若きスラッガー候補は「ここからは、ちゃんと結果を残す」と気合を入れ直した。(名護)
姫野 打撃投手で最速152㌔
今キャンプ初の打撃投手で打者4人を相手に25球を投じ、最速152キロを記録した。この日は投手転向後初めて、打者相手にフォークを投げ「初めての割には良いところに落ちてくれた。すごく良かった」と好感触をつかんだ。さらには野手の浅間から握りを教わったシンカーにも挑戦するなど、支配下入りへ精力的に練習を重ねている。
(国頭)