主軸候補をアクシデントが襲った。この日の午前中、走塁練習を行っていた野村が左足首を痛めた。球団スタッフの肩を借りながらベンチ裏に引き揚げ、名護市内の病院で検査を受けた。

　負傷した際に行っていたのは「スライディングを速くできるようにする練習」と林ヘッドコーチ。ベースに接近してから足の裏だけで滑るような新たな形でのスライディングを試みていた。

　野村は１２日に行われたシート打撃形式の実戦で、強い逆風を切り裂く満塁弾を放つなど、充実した日々を送っていた。前日２４日には春季キャンプ最終盤に向け、「疲れた中で体の動きを意識しながらやっていければ」と話していたが、ここで無念の負傷。診断結果によっては長期離脱の可能性もある。順調に来ていたチームが不測の事態に見舞われた。