スポーツ総合
ボクシング日本バンタム級王者 沢田 石狩市役所を表敬訪問
石狩市出身で、今月上旬のプロボクシング日本バンタム級王座決定戦を制した沢田京介(34、JBスポーツ、札工高出)が25日、石狩市役所を表敬訪問した。同市の加藤龍幸市長(65)から激励を受けた新王者は地元北海道での防衛戦開催やイベント参加など、オファーがあれば、積極参加する意向を表明。あふれる郷土愛を披露し、さらなる飛躍を期した。
沢田が熱烈歓迎を受けた。コロナ禍での試合延期や負傷判定ドロー、対戦相手の〝ドタキャン〟など度重なる不慮の事態を乗り越えて王座を手にした。専門誌を40年以上も愛読するボクシング通の加藤市長は「厳しい状況の中でつかんだチャンピオンベルト。明るい話題を届けていただいた」と激励した。
ヒーロー凱旋とあって場は大盛り上がり。母校の石狩花川南小や同花川南中で講演を行うなどの夢プランも話題に上った。加藤市長は「コロナが落ち着くなど状況が許せば考えられる」と熱望。沢田も「生まれ育った故郷に恩返しができるなら」と笑顔で応えた。
感動の再会も果たした。中学時代の同級生で同市教委に勤務する向平幸さんと10数年ぶりに顔を合わせた。向平さんも「沢田さんの諦めない心から、子どもたちが学ぶことは多い。そういう場が設けられれば最高」と声を弾ませた。
沢田は「皆さんの気持ちがうれしい。可能なら、北海道でも防衛戦をやりたい。(東洋太平洋や世界王座など)上の舞台も狙っていく」。故郷の声援を力に変え、道産子ファイターがさらなる高みを目指す。