コンサ リーグ5試合ぶり勝利 C大阪にやり返した
■J1第28節 コンサドーレ札幌2-0C大阪(11日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム)
北海道コンサドーレ札幌はアウェーでC大阪と対戦し、2―0で勝利した。後半28分、チーム4試合ぶりの得点をFWドウグラス・オリベイラ(26)が決めると、同30分にはMF青木亮太(25)も続いた。リーグ戦5試合ぶりの勝利で勝ち点3を積み上げ、10位に浮上した。
快勝で雪辱を果たした。0―3の完敗から中2日。札幌が意地を見せ、敵地で勝ち点3を奪い返した。3戦連続無得点の屈辱、プレッシャーを、複数得点ではねのけた。
均衡を破ったのは後半28分。粘り強く守るC大阪の厚い壁を、選手交代で打開した。「われわれが押し込められる時間帯だった。守るのではなく攻撃で押し返していく意図で、フレッシュなドドを入れた」とペトロビッチ監督。FWトゥチッチに変わったドウグラスが、FKのこぼれ球を頭で押し込んだ。
ファーストプレーで起用に応えた。待望の今季初得点を記録したブラジル人FWは「今季は悔しい思いをしていた。呼ばれたときはチームに貢献し、勝たせようと強い思いで入った」と笑顔。4試合ぶりに得点を奪った2分後には、右サイドを抜け出したMF駒井のクロスに青木が胸で合わせ、追加点を奪った。
3日前に敗れた反省を生かし、9試合ぶりの完封。中2日の過密日程で戦術練習は行えず、ミーティングだけで立て直した。指揮官は「自分たちのやっていることを信じてポジティブに」と意思統一。この日も激しいプレスでボールを回収し、前半相手はシュート1本。連動した守備で、初先発した元日本代表MF乾も封じた。青木は「失点をしなかったことも良かった。我慢をしたことがゴールにつながった」と胸を張った。
5試合ぶりの勝利で順位を2つ押し上げた。負傷中のMFチャナティップ、深井に加えて、DF福森の離脱も長期化する見込み。試練は続くが一致団結し、上を目指し続ける。
(石栗賢)