■名護キャンプＢＩＧ組

　ドラフト３位の水野＝ＪＲ四国＝が新人でただ一人、１軍でキャンプを完走した。前日２７日の広島戦（名護）ではオープン戦初安打を放つなど得意の打撃でインパクトを残し、「１軍でずっと過ごせたのは自信にもなりましたし、充実した一カ月だったと思います」と満足げに振り返った。

　新庄ビッグボスの下で過ごした初のキャンプは、ドキドキわくわくの連続だった。タレントの武井壮、スポーツ庁の室伏長官らが“臨時コーチ”として球場を訪れた。

　練習試合は“ガラポン”で打順決め。「選手を第一に考えてくれている監督。他のチームは絶対にやらないようなことをやってくれて間違いなく楽しいキャンプでした」と充実の日々を送った。

　指揮官から掛けられた言葉も励みになった。「僕は初球から振っていくことを自分の中で決めているのですが、そのことに対して『どんどん振っていっていいからね』と言ってくださいました」。積極的なバッティングを評価してもらい、やる気はアップした。

　次なる目標も定まった。「キャンプを１軍で乗り切ったことだけで満足せず、開幕１軍を目指してやっていきたいし、最終的にはシーズンを１軍で過ごす」。二遊間のレギュラーをつかみ取り、プロ１年目から戦力として１軍に帯同し続ける。