夏季スポーツ
2021/09/12 10:18

ソフト金の山本が凱旋 旭川にメダリスト集結

北海道に凱旋した山本。リーグ戦では堅実なプレーを見せる

 金メダリスト・山本が凱旋!。日本女子ソフトボールリーグ1部の旭川大会が11日、旭川ドリームスタジアムで開幕し、2試合が行われた。試合前には、当別高出身の山本優(33、ビックカメラ高崎)ら、東京五輪で感動の金メダルを獲得した選手8人に記念品を贈られた。山本は競技人口拡大へ、積極的なソフトボール教室の開催などに協力することを誓った。12日も同球場で2試合が行われる。
 
 東京五輪の興奮と熱狂が旭川にやってきた。会場には、山本や日本のエース・上野由岐子(39)らのプレーを一目見ようと1400人が駆けつけ、一塁側ベンチ上には山本の応援横断幕も掲げられた。山本は、大勢の観客に「オリンピックは大きな舞台だったんだな」と、影響力の大きさを再確認した。
 毎年恒例の開催も、昨年はコロナ禍で中止。山本自身は3年ぶりの旭川でのリーグ戦。久しぶりの有観客試合に「たくさんのお客さんのいる中でプレーできてうれしかった。北海道の空気を吸えるのは、リフレッシュになっています」と、熱心なファンを前にしてのプレーにより力が入った。
 このチャンスを無駄にはしない。自らは高校入学から競技を始めた。「子どもたちが始めるきっかけって、親や指導者が球場に連れてきてくれて、初めてソフトボールに触れることができる」と話し、幼いころから競技に接する場を増やすことが、競技人口拡大につながると考える。
 この日の試合では、一塁に果敢にヘッドスライディングを敢行した。さらに世界一のプレーを見せる一方で「自分も道産子なので、自分が持っているものを北海道の子どもたちに伝えたい。企画して頂ければ参加したい」。ジュニア向けの教室など、必要とあれば積極的に乗り出す決意だ。鉄は熱いうちに打て―。次代の道産子スラッガー発掘、そして継承へ、金メダリストは熱い思いを伝えていく。(西川薫) 

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