ロコ・ソラーレ連敗止めた きょう逆転代表狙う
北京五輪カーリング女子日本代表決定戦第2日は11日、稚内市みどりスポーツパークで第2、3戦が行われた。北海道銀行の2勝で迎えた第3戦は、9―3でロコ・ソラーレが勝利。第2エンドから3連続スチールで点差を広げ、相手に付け入る隙を与えなかった。最終日の12日も2戦が予定されている。北海道銀行は1勝、ロコ・ソラーレは2勝すれば、北京五輪の女子日本代表に決まる。
ロコ・ソラーレが平昌五輪銅メダリストの意地を見せた。絶体絶命の窮地を脱し、スキップの藤沢五月(30)は「追い込まれていたので、やるっきゃないと気持ちを切り替えた。思いっきりできたのが良かった」と明るい表情で振り返った。
王手をかけられた第2戦後「感情を前面に出して試合をやろう」と声を掛け合い、第3戦に臨んだ。序盤から持ち味の笑顔を絶やさず、第1エンドに2点を先制すると、第2エンドから3連続スチールで大量リード。第8エンドで相手がギブアップすると、ガッツポーズで喜びを爆発させた。
シミュレーション済みの展開だ。代表決定戦前に長野県軽井沢などで合宿を行い、今大会と同じ5戦3勝方式の練習試合を繰り返してきたロコ・ソラーレ。合宿中は何度も2連敗スタートを経験しており、サードの吉田知那美(30)は「私たちは試合の中で強くなるスタイル。自分たちのパフォーマンスをしていきたい」と話した。
通算1勝2敗。初勝利を挙げたが、依然として北海道銀行優勢の状況は変わらない。藤沢は「ここからだという気持ち。きょうの集中を切らさずにやっていきたい」と力を込めた。
■道銀はあと1勝で代表に
〇…北海道銀行が初黒星を喫した。前日から2連勝で王手をかけたが、第3戦は序盤からミスが続き、大敗。スキップの吉村紗也香(29)は「正確性に欠けた。苦しい展開になってしまった」と、最後まで流れをつかみきれなかった。勝負の行方は最終日へ。吉村は「次(第4戦)で勝ちたいという気持ち。ウエイト(速度)コントロールをしっかりできれば絶対に勝てる」と前を向いた。