高校野球
2022/03/02 14:37

北海高バッテリーが卒業式 ソフトバンクドラ3木村 モイネロに学ぶ

卒業式に出席した木村(左)と大津。ともにプロ舞台での活躍を誓った(撮影・西川薫)

 北海高の卒業式が1日、同校で行われ、ドラフト3位でソフトバンクに入団した木村大成投手(18)と育成10位で巨人入りした大津綾也捕手(18)が出席した。春季キャンプでプロのレベルを肌で感じ、やる気を倍増させた2人。これからさらに本格化する厳しい戦いへ意気込みを語った。

 木村はキャンプ地の福岡・筑後から、こんがりと日焼けした顔で帰道し卒業式に出席した。「3年間の思い出がこみ上げて、ちょっとウルっときた」。ともに汗を流した仲間との別れを惜しんだ。

 ソフトバンク入団後の愛称は「たいみょん」。大成の「大(たい)」と大好きな歌手「あいみょん」から命名された。キャンプでは「ボードとかも作ってくれて、呼んでくれる人もいた」。早速ファンができ、プロになったことを実感した。

 セットアッパーのキャッチボールには衝撃を受けた。プロ野球通算5年で114ホールドを誇る左腕のモイネロ(26)だ。「50メートルぐらいだったんですけど、後ろから風でも吹いているんじゃないかというぐらい球が伸びていてすごかった。今まで見た中で一番」とレベルの差を痛感した。

 オープン戦も始まり、開幕が迫っているが、今は土台づくりの最中だ。「技術の面でも体力の面でもまだまだ一番下。焦らないで自分のペースで(差を)埋めていく」。1軍での凱旋登板に向け、日々成長を期す。

巨人育成10位大津 下克上誓う

 巨人の大津は3軍でキャンプを完走。「人間として、まだまだ子どもだなと痛感した1カ月」と振り返った。先輩捕手の小林誠司(32)に声を掛けられ、毎日のように朝の散歩や練習、入浴と行動を共にしているという。北海高の先輩でもある鍵谷陽平投手(31)の球を受ける機会にも恵まれた。「野球で目立てるようにやっていきたい」と育成からの下克上を誓った。

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