《平川弘のCool Eye》開幕3戦ドロー ルーキー田中宏突破率向上に期待
広島戦は1―1のドロー。開幕からルヴァン杯を含めて3戦連続引き分けで、すっきりしないスタートとなった。ポジティブに考えれば、負けてはいないのでOKなのだが、6日の福岡戦は絶対に勝たないとメンタル的にもきつくなる。
広島戦ではFW興梠が得点してくれた。リーグ序盤にゴールできたことが一番良かった。これで今後、プレッシャーが少し減って余裕をもってプレーできると思う。
興梠は清水戦より、攻撃の起点となるポストプレーの精度が上がってシャドーとの絡みもタイミングが合ってきた。得点の場面はDF福森のシュートのこぼれをダイレクトで流し込んだものだった。
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まず中盤で興梠がボールを受け、MFルーカスにスルーパス。FWトゥチッチだったら引っかかっていたかもしれない。シュートのこぼれが来るかもしれないという予測をし、しっかり網を張っていたからこそのゴールだった。
清水戦では出来が悪く、心配されたFWシャビエル。広島戦では出場時間こそ短かったが、才能の片鱗を見せてくれた。繊細なタッチのスルーパスや先制の起点となったヒールパスなど、やっぱり凡人ではない。
2日はルヴァン杯の柏戦。柏はリーグ戦で首位をいくだけに勢いがあるので相当気持ちを入れていかないと。新人のMF田中宏は鳥栖戦でもいい仕掛けをしていたが、あの速さがあるなら相手を引き付けず、もうひとつ手前からスピードアップした方がいい。突破の確率を上げてほしい。