2年目道産子左腕 根本 あすOP戦で札幌Dデビュー
道産子サウスポー、初の凱旋登板だ! 日本ハムの根本悠楓投手(18)が、あす3日のオープン戦(VSヤクルト、札幌ドーム)で“本拠地デビュー”を果たす見込みとなった。先発で4イニング程度を任される予定。幼少期から憧れたマウンドで結果を残し、一気に開幕ローテーションの座を奪い取る。
ヤクルト斬りで開幕ローテ入りアピールする
開幕ローテ候補に急浮上だ。白老町出身の根本が、3日ヤクルト戦の先発に抜てきされることが有力となった。舞台は本拠地・札幌ドーム。オープン戦だが、目標にしていた凱旋登板がプロ2年目で初めて実現する。
根本にとって札幌ドームのマウンドは、野球を始めた小学生のころから憧れの場所だ。ルーキーイヤーだった昨季は1軍登板なしに終わり、本拠地デビューはかなわなかった。2023年からは北広島の新球場がホームとなる。昨年11月の秋季キャンプでは「来年(22年)のシーズン中に1軍に上がって、(札幌)ドームで投げたいです」と話したが、想定より早くチャンスが巡ってきた。
今季、札幌ドームで行うオープン戦は7試合。キャンプ後、最初の大事な2連戦、その1戦を託された。新庄監督を含めた首脳陣から、高い期待を掛けられている証しだ。4イニング程度投げる予定で、結果次第では初の開幕ローテ入りが大きく近づくことになる。
キャンプで躍動 計5回無失点7奪三振
沖縄での躍動が、根本の評価を高めた。初の1軍スタートとなった春季キャンプで対外試合に2度登板し、計5回を投げて無失点。7三振を奪い、打たれた安打はわずか1本だった。100球を超える投げ込みもこなしつつ、けがなく1カ月を完走。武田コーチの教えで進化したチェンジアップにも、手応えを感じている。
開幕まで残り1カ月を切ったが、先発投手陣の序列は不透明だ。中心になる上沢、伊藤は、1月下旬に新型コロナの陽性判定を受けて調整が遅れた。新外国人のガントとポンセは、まだ来日できていない。18歳のホープが開幕当初から起用される可能性も十分にある状況だ。
春季キャンプ中には「今年は1軍で投げさせてもらえる可能性もあるので、自分の持ち味を出してアピールしたい」と意気込んだ。1軍デビューへ、3日のオープン戦は第一関門。地元で快投を披露し、ビッグボスの“秘蔵っ子”になってみせる。
大海はきょう登板 2番手で3イニング予定
2020年ドラフト1位の伊藤は、きょう2日のヤクルトとのオープン戦(札幌ドーム)に登板する。先発・加藤の後を受けて、2番手で3イニングを投げる予定だ。
2年目の春季キャンプは新型コロナ感染で出遅れたが、2月22日の練習試合で今季初実戦登板し、1回を投げて無失点。2種類のツーシームを試投し「投球の割合も精度も高めたい。どちらも試しながら、ピッチングでぼくの良さを引き出してくれるほうを使いたい」と話す。
2月28日にキャンプを打ち上げ。貴重な調整の場であるオープン戦は「三振が欲しいケース、ゴロアウトが欲しいケースを自分の中で設定して、理想的なアウトの取り方をテーマにしたい」と明確な課題を持って、きょう本拠地のマウンドに臨む。