ファイターズ
根本 自然体で王者・ヤクルト斬る
札幌ドームデビューも平常心―。日本ハムの根本悠楓投手(18)がきょう3日のヤクルト戦(札幌ドーム)に先発登板する。本拠地での初登板ということに加えて、開幕ローテ入りへ向けた大事な一戦となるが、「普通に自分の球を投げようという意識だけです」ときっぱり。〝雑念〟を振り払い、マウンドに登る。
いつものように淡々と投げ込むことが最大のアピールとなる。地元・北海道での初先発となる根本だが、「まだ緊張感はないです」。“凱旋登板”を特別に意識している様子はない。
春季キャンプで猛アピールに成功した選手の一人だ。今季初の登板となった2月6日のシート打撃形式の実戦では打者6人に投げて1安打1四球で2三振を奪う好投を見せた。さらに、先発した同19日のロッテとの練習試合では3回1安打無失点4奪三振の快投。文句なしで1軍帯同をつかみ取った。
本格化する競争を勝ち抜くためにも、1試合1試合を大きな試合と位置づける。きょうの相手は昨季の王者・ヤクルト。強力打線が立ちはだかる。主砲・村上を筆頭に、青木や山田といった球界を代表する打者が名を連ねる。それでも根本は「試合に入ったら、自分の球を投げることしか考えない」と目の前の打者に集中する。
家族や友人も観戦に訪れる予定。お世話になった人たちへ、高卒2年目左腕が“一発快投”を披露し、スターダムを駆け上がっていく。