ファイターズ
≪荒木大輔のズバリ解投≫ 根本 最少失点でゲームメーク 先発の素質示した
先発ローテーション入りを狙う根本が、また1歩前に進んだ。注目の立ち上がり。変化球でカウントを取れず、直球も高めに浮いた。そして押し出し四球で先制点を与えた。だが、2点目を食い止め、大崩れしなかったことが大きかった。
二回も2死から二塁打を浴び、得点圏に走者を背負いながら、決定打を許さなかった。ベンチ前で新庄監督から何やら言葉を掛けられた後の三、四回は本領を発揮。いずれも3人で仕留め、走者すら出さなかった。
毎回、完璧にスコアボードに「0」を並べられる投手はいない。先発に必要なのは本調子ではなくとも最少失点で切り抜け、ゲームをつくること。今回の登板ではそれを結果で示すことができた。
次に重要となるのが長いイニングを投げるスタミナ。前回、前々回の登板も含め、ここまでのアピールは順調だ。再び上位打線を迎える五、六回。球数で言えば、70~80球。一番キツくなるところ。今後は、ここをどう投げきるか。次の登板を見てみたい。クリアできれば、先発ローテ入りへ、大きな一歩となる。
5番手で登板し、1回を完璧に抑えた北山も同様。ぜひ「次」に注目したい。(本紙評論家)