高校野球
2021/09/14 11:42

札静修1年徳永4打点 3季連続全道へ王手

札静修の徳永は満塁での適時二塁打など4打点の大活躍(撮影・西川薫)

 秋季全道高校野球支部大会は13日、5支部12試合が行われた。12日に雷雨の影響で順延になった、札幌支部Bブロック準決勝は、札静修が16―6の五回コールドで札新陽を撃破。8番・徳永一樹一塁手(1年)が2安打4打点するなど、2戦連続2桁安打で3季連続の道大会進出に王手をかけた。また、12日に釧根支部の代表決定戦が行われ、釧江南が釧北陽に勝利して15年ぶり21度目の出場を決めた。

 チーム11打点中4打点を叩き出したのが、この秋からレギュラーに抜てきされた徳永だ。1点リードの二回無死一、三塁で右前適時打。さらに四回1死満塁から左中間を破る走者一掃の適時二塁打。「粘れていたので、甘い球が来るって思って。打球がああいった形になってくれたのは良かった」と頬を緩めた。
 前日は一回を終えて2点リードで順延が決定。この日、相手は投手も打順も変更してきた。徳永は「しっかりとやるべき事をやろう。違うチームと戦うつもりで」と、仕切り直しの一戦に挑んだ。
 夏までは同期2人がベンチ入りも、自らはスタンド組。それでも焦らず、持ち味の打撃を磨き、この秋に備えてきた。「まだまだ入れ替えもある。3番をもらったからといって安心はできない」と、アピールを続けていく。
 春は全道ベスト4。夏の南大会出場に続き、代が変わっても安定した強さを発揮している。3季連続の道大会進出まであと1勝。「まずは全道に進めるように頑張ってきたい」。目標とする全道制覇への挑戦権をしっかり手に入れる。
(西川薫)

■札藻岩は3季連続の代表決定戦へ

 ○…札藻岩は3季連続で代表決定戦へ駒を進めた。3番・工藤竜馬捕手(2年)が、一回に先制適時三塁打を放つなど3安打3打点と活躍。「少しでも投手を楽にしようと、がむしゃらにバットを振った」とはにかんだ。本職は捕手だが、打撃を買われて初戦の恵庭南戦では「3番・右翼」でフル出場。「次の試合もチャンスで打って、勝利に貢献したい」と、17年ぶり2度目の秋全道を見据えた。

 

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