侍・栗山監督 有望株に熱視線 大学NPB交流試合を視察
前日本ハム監督で、日本代表「侍ジャパン」の指揮を執る栗山英樹監督(60)が3日、千葉・鎌ケ谷で行われた「大学・NPB交流試合」の日本ハムVS早大戦を視察した。両軍の有望株に熱視線を送りつつ、負傷離脱中の野村佑希内野手(21)とも対面。若き侍候補の状態を確認し、熱いエールを送った。試合は9―3で日本ハムが勝利した。
視察の目的は、試合だけではなかった。春季キャンプ終盤に左足首を捻挫し、戦線離脱した“まな弟子”が心配だった。栗山監督は「ジェームス(野村)の状態が気になった」と認め、「彼はもちろんジャパンの候補で、(WBCが開催予定の)来年の3月に向かって、世界で勝負する選手になってほしい」と力を込めた。
新型コロナの影響で中止となったが、今月上旬に予定されていた台湾との強化試合にも、野村をリストアップしていた。日本ハムの監督だった昨季は4番で起用するなど、打線の主軸を任せた。「チームを勝たせるための選手。去年までも厳しかったけど、関係なくなっても『ジェームス、厳しく言うぞ』と言ってきたし、(きょうも)話をさせてもらった」。立場は変わっても、期待の大きさは全く変わっていない。
栗山ジャパンの最終目標は、WBCで優勝すること。「世界一になるために、一気に駆け上がる勢いを持った若い選手が何人か必要」。本気で世界の頂点を目指す侍指揮官は、今年も21歳の若武者に熱視線を送り続ける。
■木村 貫禄の3ラン!!
2本の長打で、早大にプロの貫禄を見せつけた。「3番・左翼」で先発し、まずは三回の第2打席に右中間へ二塁打をマーク。続く四回には、1死二、三塁から左越えに豪快な3ランを放った。「キャンプから打撃はいい感じ。崩されながらもうまく反応して打てた」。開幕1軍入りへ「いつ(1軍に)呼ばれてもいいように、しっかり準備して頑張ります」と意気込んだ。(鎌ケ谷)
■池田 3回6K1失点
早大との交流試合に先発し3回を1安打1失点にまとめた。打たれた唯一の安打は、ドラフト候補の蛭間に浴びたソロ本塁打。「カウントを取りに簡単にいきすぎた。雰囲気があった」と悔しがった。それでも、一回は3者連続三振に斬るなど計6三振を奪い「強い真っすぐを投げることを意識して、しっかり抑えられて良かった」と笑顔を見せた。(鎌ケ谷)