強烈な札幌ドーム“今季１号”だった。１点ビハインドの三回、万波が２ボールから、ヤクルトの先発・石川が投じた変化球を強振。低い弾道で飛び出した打球は、そのまま左翼席に突き刺さった。

　試合を振り出しに戻したオープン戦１号を「ここ最近、いい打撃ができていなかったので、そろそろいいバッティングをしたかった。最高の結果になったんじゃないかなと思います」と喜んだ。

　臨時コーチとして春季キャンプを訪れた室伏スポーツ庁長官の教えが生きている。「全身で力を発揮するっていう大きなテーマを教えてもらった」。この日の最後のひと伸びに関して「少なからずそういう効果がある」と実感する。目標の開幕スタメンに向け、「もっとアピールできるように頑張ります」と力を込めた。