ファイターズ
今川 汚名返上弾 しっかりスパイク履きました
自らのミスを拭い去る一発となった。2点リードの五回。先頭打者で迎えた今川が、ど派手なアーチを架けた。2ボールから甘く入ってきたカットボールを左翼席に運んだ。巨人のルーキー右腕・赤星から放ったオープン戦2号を「反応でうまく打てたと思う」と喜んだ。
熾烈(しれつ)な競争が続いている中、大事な1打席を失っていた。3日に行われたヤクルト戦(札幌ドーム)の九回、第4打席を迎えるところだった。「気持ちが高ぶりすぎて」守備時に履いている人工芝用のシューズから、スパイクに履き替えるのを忘れ、代打を送られてしまった。「そのときは全然気付いていなくて、試合後にコーチから理由を告げられ、ゾッとしました」
しかし、後ろを振り返ってばかりもいられない。5日には新庄ビッグボスからフォローする言葉を掛けられた。「そのフォローがなければ、メンタルやられていた。しょうもないミスで1打席を失った。信頼を取り戻せるように、全力で頑張りたい」。まだまだ打ちまくって、失敗を帳消しにする。