冬季スポーツ
2022/03/08 13:47

ジャンプW杯女子個人 沙羅 今季3勝目で完全復活の予感!

今季3勝目を挙げた高梨(左)は3位に入り4季ぶりに表彰台に立った伊藤と記念撮影(共同)

伊藤は3位 4季ぶりの表彰台

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は6日、オスロで個人第17戦(ヒルサイズ=HS134メートル)が行われ、高梨沙羅(25、クラレ)が130メートル、128メートルの合計263・9点で3試合ぶりに優勝した。今季3勝目で、W杯通算63勝目を挙げた。伊藤有希(27、土屋ホーム)が123メートル、127メートルの254・6点で3位に入り、4季ぶりに表彰台に立った。

 好飛躍を揃え、完全復活を予感させた。北京冬季五輪で失意を味わった高梨は「日に日に、一つ一つ前進している感じはある」という。五輪後の個人4戦で早くも2勝目。復調ぶりを結果で証明した。

 風が少ない公平な条件で「自分のテクニックに集中できた」と神経を研ぎ澄ませた。首位で迎えた2回目も、最終ジャンパーの重圧をものともせずに空中へ飛び出し、1位の得点をマークした。

 五輪の混合団体で失格となった責任を背負い込み「人生の岐路に立たされた感覚」に陥った。今でも「気持ち的には解消しきれていない」と葛藤を抱えるが、「進まなきゃいけない時はある」と自らを奮い立たせ、復帰戦から混合団体を含めて5日連続で飛び続けた。

 ジャンプ発祥の地とされるオスロで、歴代最多を更新する63勝目。試合を重ねるごとに迷いが消えてきた。「自分が飛ぶことで、見ている人に何かを与えられるなら飛び続けようと決断したことは大正解だった」。発する言葉にも自信がにじんだ。(共同)

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