ファイターズ
2022/03/09 14:39

輝星 粘った!吠えた!! 4回6安打0封

九回2死二、三塁で茶谷を空振り三振に仕留め、雄叫びをあげる吉田(撮影・桜田史宏)

 最後の最後に、たまっていたうっぷんを晴らした。5―5の九回2死二、三塁。吉田は茶谷に対して、フルカウントから131キロのフォークを投じた。内角低めにスッと沈み、バットは空を切った。吉田は公式戦さながら咆哮(ほうこう)し、ベンチへ戻っていった。

 六回から2番手で登板し、4回6安打1四球無失点。得点こそ許さなかったが「良いボールだったな、って振り返るのは、もう本当に最後の三振に取ったフォークだけ」と話すほど、納得のいくボールは少なかった。

 気温7度前後と冷え込んだ影響もあったのか、直球のほとんどが140キロ前後。さらにボール球も先行し、毎回走者を背負う苦心の投球だった。「ランナーを出してからのピッチングという中では、投げられる球をしっかり使っていけた。でも、それまでの過程がちょっと良くない」とこの日の投球を振り返った。

 開幕ローテ争いは激しい。上沢や伊藤、加藤など昨年、実績を残した投手のほかに、新外国人のガントとポンセ、金子や池田らがいる。さらに高卒2年目の根本も猛アピールに成功している。それだけに、苦しみながらも結果を残したことは大きい。

 「ストレートもたまに良い球はありましたけど、それをポンポンポンポン投げなきゃ意味がない。これからもしっかり練習する」。これで、今季ここまで対外試合3試合で計7回を無失点。先発争いにはとどまった。残りの登板で文句なしの結果を残す。

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