高木美帆 レスリング金・川井姉妹に刺激
■スピードスケートナショナル合宿
スピードスケートのナショナルチームが14日、長野・菅平高原で2日から行っている合宿を公開した。平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆(27、日体大職、帯南商高出)は、来年の北京五輪に向けて順調な調整ぶりをアピールした。合宿は24人が参加し、24日まで行われる。
代表合宿は、標高1300メートルの高地で行われている。この日は、スライドボードを使った下半身強化や、バイクトレーニングを中心に約3時間のメニューを消化した。昨季、全日本選手権で5冠を達成するなど、国内で無双した高木美は「夏の氷上(練習)で感じた課題を消化している。一つ一つクリアしていきたい」と意気込んだ。
2018年の平昌五輪では、女子団体追い抜きで金、1500メートルで銀、1000メートルで銅メダルを獲得した。約5カ月後に迫った北京五輪は個人種目での金メダルを目標に掲げており、「理想の滑り、きれいな滑りではなく、勝ちにいく滑りをあの場(五輪)でできるように取り組んでいきたい」と話した。
1年延期で開催された東京五輪が、8月8日に閉幕。コロナ禍で奮闘するアスリートの姿に「勇気、元気をもらえた」。中でも、レスリングの階級別で2人で金メダルを獲得した川井姉妹の活躍に刺激を受けたと言い、「次は自分たち」と気を引き締めた。
長野県での合宿終了後は、帰道して帯広で氷上練習を再開する。10月22日に開幕の全日本距離別選手権(長野)に向けて、調整を進めていく。(島山知房)
◆男子短距離でメダル候補の新浜立也(25、高崎健康福祉大職、釧商高出) 「開幕戦(全日本距離別)というよりは、W杯1戦目から勝負できるように計画を立てている。北京まで全力疾走で駆け上がっていかないといけない」
◆平昌五輪で2つの金メダルを獲得している高木菜那(29、日本電産サンキョー―帯南商高) 「昨シーズンとは違う手応えがある。良いスタートが切れた。チームパシュート、マススタートはまた金メダルを狙って頑張っていきたい」