ルーカス 盟友Aロペスと真剣勝負 野々村会長ラストゲームでJ1通算100勝だ
北海道コンサドーレ札幌はきょう12日、札幌ドームで横浜Mと戦う。開幕から好調を維持するMFルーカス(27)は、攻撃的チーム同士の打ち合いを歓迎した。昨季途中まで札幌に所属した盟友・FWアンデルソン・ロペス(28)との対戦も心待ちにし、今季リーグ戦初勝利を期した。
盟友との対戦へ闘志を燃やした。昨季途中までチームメートだった横浜MのAロペスは19年、ルーカスと同時期に札幌に加入。同じブラジル出身で1歳年上の兄貴分には初めての海外挑戦をサポートしてもらった。「今でも毎日、連絡を取っている親友」と表する間柄だが「ピッチの中に入れば敵。それぞれがチームの勝利のために戦う」と真剣勝負を誓う。
Aロペスは約半年ぶりにJリーグ復帰。新チームに順応し、ここまで2得点を挙げている。ルーカスが「危険な選手でスペースを与えると決められる。仕留める力があるので、隙を見せてはいけない」と言うように、チームとして警戒を強める点取り屋だ。だが、相手の特長を消すばかりが、札幌のスタンスではない。
リーグ戦での横浜M戦は激戦必至だ。19年4月に札幌がホームで3―0と勝利しているが、その後の対戦では両クラブとも常にゴールネットを揺らしてきた。ルーカスは「マリノスとは常にオープンな試合になる。ともに攻撃的なチームなので、サポーターもワクワクすると思うよ」と打ち合いを歓迎した。
在籍する助っ人の中で最長の加入4年目に突入した。今季は開幕から全試合に先発出場。キャンプから好調を維持し、競争の激しいWBで指揮官のファーストチョイスになっている。2月19日の清水との開幕戦では、今季チーム1号をマーク。札幌を愛するブラジル人アタッカーがクラブのJ1通算100勝を導く。
ミシャ 野々村会長へ勝利約束
ペトロビッチ監督がJリーグのチェアマンに就任する野々村会長に勝利をささげると約束した。野々村会長にとって横浜M戦は札幌でのラストマッチとなる。指揮官は「彼の最後のホームゲーム。いい試合をして勝利を彼に届けたい」と意気込んだ。勝てばクラブJ1通算100勝の節目でもある。「彼がチェアマンになるのは、これまでの素晴らしい仕事の成果に対する評価だ。個人的には寂しいが、これからの彼の仕事を応援したい」としみじみ。記念の白星で、門出を祝う。