ファイターズ
2022/03/14 14:11

近藤〝ビッグボス〟1笑 先輩監督に横高コンビ応えた

近藤ボス(左から2人目)がうれしい勝利を決め、笑顔で選手たちを出迎える(撮影・富田茂樹)

■オープン戦 日本ハム4―1広島(12日、マツダスタジアム)

 近藤ボス、初勝利~。日本ハムは12日敵地・マツダスタジアムで広島と対戦。近藤健介外野手(28)が指揮を執り、新庄剛志監督(50)が一塁コーチャーに入った一戦は4―1で勝利。六回に浅間大基外野手(25)が勝ち越し打、八回には万波中正外野手(21)がオープン戦単独トップとなる5号ソロ弾でダメを押すなど、横浜高の後輩コンビが躍動。ベンチで見守った先輩“監督”に白星をプレゼントした。

 「チーム横高」が〝近藤監督〟に勝利をプレゼントした。先制されるも逆転し、ダメ押しまでする理想的な試合運びで快勝。新庄監督から指揮を任された近藤は「相手はいいピッチャーでしたけど、点を取れましたし、上沢もヒットを打たれながら粘ってくれていたんで、いい試合だったかなと思います」と振り返った。

 悩みに悩んだスタメンがズバリと的中した。絶好調の万波に多く打席が回るように「1番・右翼」で起用し、走攻守に優れた浅間を「3番・左翼」に置いた。上沢と広島・森下の投げ合いでロースコアの展開を予想し、攻守にバランスの取れた布陣を敷いた。

 まず魅せたのは浅間だった。同点で迎えた五回の守備、2死二塁の場面で左前打を処理すると、すぐさま本塁に転送。ドンピシャのストライク送球で、本塁を狙った二走を刺した。勢いそのままに直後の六回の攻撃では、1死三塁から森下の152キロの直球を中前に運んだ。「『チーム横高』の“ビッグボス”に勝利をプレゼントしたいという気持ちだったので、気合を入れていった」と、決勝打の思いを口にした。

 すると、森下相手に3打数無安打2三振と抑えられていた万波も気を吐いた。八回、広島・藤井の替わりばなを捉え、オープン戦単独トップとなる5号ソロを中堅左へ突き刺した。「打撃内容がすごく悪かった中で、終盤で1本、ホームランが出たのはすごくよかった」と笑顔を見せた。

 躍動を見せた同じ横浜高出身の後輩に、近藤は「そういう情はなくして決めたつもりですけど、単純に本当にいいバッターなので、出さないとっていうことですかね」と打線の核を任せた。「チーム横高」の成績が、チームの順位に直結するシーズンとなりそうだ。

 セーフティースクイズなど、小技も駆使しながら難敵・森下を攻略した。近藤は「(横浜高の)イズムは残っていると思います」と言い切る。開幕まで2週間を切った。次は近藤を中心とした打線が、新庄ビッグボスに多くの白星を届ける。

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