ファイターズ
2022/03/14 14:22

≪岩本勉のガン流F論≫ 実績の杉浦 成長著しい北山 レベル高い投手陣に

八回裏を無失点に抑えベンチに戻る杉浦

 投手陣が順調だ。まずはオープン戦初登板となった杉浦。久々でもあり、最初は手探りに見えたが、昨年挙げた数字が「投手・杉浦」を大きくさせた。1つのストライク、1つのアウトを奪うと、早くも実戦モードを取り戻していた。僕は先発向きと見るが、ベンチとすればリリーフでもどちらでもできる強力なピースに変わりなく、これ以上の戦力はない。

 初セーブをマークした北山は投げるたびにもまれ、成長している。キャンプから生きのいい速球を投げていたが、上ずりが気になった。投手コーチの的確なアドバイスを受け、体の縦軸に右腕だけではなく、ボディー全体が巻き付くフォームから繰り出す投球は、試合で投げるごとにゾーンが下がってきた。さらに相乗効果の絶品フォークは必殺だ。気がつけば「最後の1回」を死守しているかもしれない。

 走者をためてからの粘りをテーマに先発し1失点の上沢をはじめ、総じてレベルの高いピッチングスタッフとなってきた。若い投手も多いが、明らかに個々の目の色が違う。開幕まで2週間を切った。精度はさらに研ぎ澄まされ、十分に勝負できる布陣ができあがるはずだ。(本紙評論家)

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい