ファイターズ
2022/03/16 12:04

ヌニエス 来日1号 19年メジャー31発の怪力証明

初先発した新外国人・ヌニエスは七回、あいさつ代わりの特大弾を放ち、メジャーでシーズン31発をマークしたパワーを証明した

■オープン戦  日本ハム1―4西武(15日、ベルーナドーム)

 ヌニエス特大弾! ボスの予言的中だ―。日本ハムの新外国人レナート・ヌニエス内野手(27)が15日の西武戦に「6番・一塁」で初先発出場し、一発を含む2安打を放って存在感をアピールした。昨年末の契約合意時に新庄剛志監督(50)が「打つよ」と予言するなど、米メジャー・オリオールズ時代の2019年に31本塁打を記録した片鱗を早くも披露。本塁打数3年連続リーグワーストが続くチームに大きな戦力が加入した。試合は1―4で敗れた。

 大暴れの予感がプンプン漂った。高々と舞い上がった打球は切れずに、左翼スタンド中段に吸い込まれた。

 「6番・一塁」で初スタメンとなった新外国人のヌニエスが七回に〝来日1号〟。ゆっくりとダイヤモンドを回り「日本での初ホームランは最高の気分。ファームで調整している間も、打撃コーチとしっかりと練習してきて、それがいい形で結果として出たと思う」と素直に喜びを表した。

 二回1死一塁の1打席目は今井の149キロをはじき返し、右前打でチャンスを拡大した。七回はフルカウントからためをつくり、田村の123キロカーブをスタンドまで放り込んだ。1軍に合流して間もないが、オープン戦は5打数4安打、1本塁打と大当たり。初顔合わせの投手も苦にせず、結果を残している。

 ベンチで見守った新庄監督は黒いマスク越しでも分かるほど、表情を緩め、祝福した。昨年11月、入団合意した際には、プレーの映像を踏まえて「彼は打つよ。持ってるよ。ボールをバットにうまく乗せて打つことができる技術を持っている」と予言していた。

 現時点でその見立ては的中。想像通りのスイングから、初アーチが生まれ「すごい。しっかりタイミングを速くとって、ボールとの距離がしっかりあるから、すべていいスイング。選球眼もね。アメリカと日本のアウトコースの違いがものすごくあると思うけど、しっかり見極めている」と絶賛した。

 シーズン開幕後も貴重な得点源となる可能性を秘めている。指揮官は「60本くらい打つんじゃない? ヒット(笑)。期待している」とジョークを交えながらエールを送った。今後は一塁以外の守備位置を試し、さまざまな打順で起用していく方針を明かした。

 新たな環境で、最高のスタートを切ったヌニエス。決して過信することはなく「日本人投手はフォームも違い、変化球が多い印象がある。ビッグボスから言われているように、開幕までにできるだけ多くの投手と対戦して、早く対応していけるようにしたい」と殊勝にコメントした。

 確実性と一発の魅力を備えた新助っ人の存在は頼もしく、フレッシュな打線を活性化させる。

新助っ人陣 開幕へ準備着々

 他の新助っ人たちも状態を上げている。13日にポンセが来日し、全ての外国人選手が無事に入国した。一足早く来日していたガントとアルカンタラは12日に2軍の練習に参加。その後、ガントは1軍に合流し、15日にはブルペン投球を行った。

 アルカンタラも2軍教育リーグで実戦出場を重ねている。13日のロッテ戦(鎌ケ谷)に「1番・DH」で先発し、2打席目に右前打を記録した。

 15日のロッテ戦(ロッテ浦和)には「3番・三塁」で先発出場。第1打席は古谷から左翼後方を襲う強烈な打球(結果は左飛)を放つと、六回2死二塁の場面では左腕・中村稔から遊直。4打数無安打に終わったが、打撃内容は着々と厚みを増してきている。

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