速水 代打で猛デモ!2点二塁打! 支配下奪うん打
執念で打球を運んだ。育成2位ルーキーの速水が16日に1軍合流し、代打で即、結果を残した。5点を追った七回無死二、三塁。与座の115キロスライダーにアジャストし、左中間を真っ二つに破った。新庄監督もベンチから手を叩いて喜んだ2点適時二塁打。限られたチャンスで猛アピールに成功した。
オープン気味のスタンスから、踏み込んで打つ。清宮の代打で登場すると、1球目は豪快に空振りしたが、2球目を仕留めた。「早いカウントでストライクをしっかり振っていこうと思っていた結果、若干甘めのスライダーをうまく打てた」。11日ぶりの1軍実戦も、心の準備はできていた。
今月5日の巨人戦に出場した後、2軍で調整してきた。三振が多く、フォームが崩れかけていたため、低速の球を呼び込んで捉えるように反復練習。自らのスイング、ポイントを再確認した。
188センチ、100キロの恵まれた体格を生かしたパワフルなスイングが持ち味だが、BCリーグ群馬時代にリーグ最高打率をマークするなど、打撃技術にも定評がある。
オープン戦通算成績は、8打数2安打2打点。「自分のやれることを毎日しっかりやって、その結果、首脳陣、フロントの人が見てくれて。まずは支配下に上がれれば最高の形だなと思っています」。妻と生まれたばかりの子供のためにも、背番号122は、必死に食らいつく。
■姫野 初登板も5失点
試練の40球だった。昨年5月に外野手から投手に転向し、この日が1軍初登板、初先発だった。直球は最速152キロを計測も、愛斗に満塁弾を浴びるなど、1回3安打2四球で5失点を喫した。課題は明確となり「ストライク、ボールがはっきりとしてしまったので、まだまだ実力不足を痛感した」と反省。今後は2軍で鍛錬し、支配下を目指す。(ベルーナ)
■渡辺 適時打で存在感
六回から途中出場も、存在感を示した。七回2死二塁で2点差へ迫る左前適時打を放ち「初球から打ちにいった結果が、タイムリーになってくれたと思う。チャンスで打ててよかった」と振り返った。オープン戦前半は苦しんだが、最近5試合は8打数4安打と復調気配。打撃も守備もアピールを続け、レギュラーをつかむ。(ベルーナ)