コンサドーレ
札幌 中島J1初ゴール コロナ禍で「価値」点1
■J1第5節 札幌2―2セレッソ大阪(19日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム)
苦境にも総力戦で負けなし! 北海道コンサドーレ札幌はアウェーでC大阪と対戦し、2―2で引き分けた。ミスからの失点で2度リードを許すも、DF岡村大八(25)と途中出場のFW中島大嘉(19)がゴールを挙げ、開幕から5試合連続となる引き分け。しぶとく勝ち点1を持ち帰った。
リーグ戦はいまだ未勝利も、総力戦でつかんだ価値あるドロー。前節から先発を5人変更して挑んだ敵地戦で、ピッチに立った選手たちが意地を見せた。
前半25分にGK大谷からのパスを高い位置で拾われて先制されたが、5分後にCKから岡村のヘディング弾で同点に。後半17分には岡村が自陣エリア内で空振りするミスから追加点を献上。しかし同31分、MF金子のクロスに飛び込んだFW中島が左肩で押し込み、引き分けに持ち込んだ。主導権は握っていただけに、ペトロビッチ監督は「うちが4点取ったようなもの。もったいない試合だった」と振り返った。
選手・スタッフ9人が新型コロナウイルス陽性判定を受け、FW小柏は右ハムストリング肉離れで離脱。17日の練習では急きょアカデミースタッフを招集して、11人対11人のミニゲームをするほど、苦しい台所事情だった。それでもチャンスを得た選手たちが躍動。戦術の浸透、戦力の底上げを印象づけた。
J1初ゴールを奪った中島は「5分でも10分でもチャンスをもらえたら、ゲームを変えるゴールを決めると24時間考えていた」とアピールにつなげた。岡村も「失点シーンは切り替えて、今いないメンバーが帰ってきても、スタメンを譲らないようにしていく」と力強く言った。緊急事態で得た教訓を、成長の糧にする。