新庄ビッグボス 八回ミラクル大逆転!!
思惑通りの大逆転勝利! 日本ハムは19日、札幌ドームでDeNAとオープン戦を行い、6―4で逆転勝利。連敗を4で止めた。新庄剛志監督(50)が発案し、実施したファン投票によるスターティングオーダーが初お披露目された。序盤に4点を失いながらも3点ビハインドの八回にビッグボスの采配がズバリ的中。先発組と控え組が巧みに融合し、一挙5点を奪って5試合ぶりの白星を手にした。
ファン投票打線で控え組発奮
ファンが選んだスタメンと、控えに甘んじた選手の力が融合した。序盤は押されたが、終盤に大逆転してオープン戦の連敗を4で止めた。投票企画を実施した新庄監督は「ファンたちが選んでくれたスタメンで勝ててうれしい」と目を細めた。
応募総数6万4448件。場内アナウンスでスタメンが告げられ、名前を呼ばれた選手たちは歓喜した。試合は4点追う展開も「9番・三塁」で先発した佐藤が五回に適時二塁打を放ち、反撃ののろしを上げた。「選ばれるとは思ってないです。出られないのかなと思ってました。うれしかったです」と、ファンへの感謝を力に変えた。
ハイライトは八回。スタメン入りした浅間の安打などでチャンスを拡大し、控え組が奮起した。代打ヌニエスの2点適時打で1点差。続く石井も途中出場で「残念だったです。正直。ちょっと悲しかった」とショックを受けていたが、悔しさをぶつけた。バットを折りながらも右前に同点打。最後はアルカンタラの一打で逆転した。
試合後、新庄監督はシーズン中に同様の企画を実施する可能性について「あるある。全然ありますよ。ファンに選んでもらって期待に応えたいという気持ち、前に出ていくという気持ちは大事にしていきたい」と強調した。プロ意識を高め、競争を活性化させる効果も期待できる。ファンの願いを乗せた初めての試みは、チームに大きな刺激をもたらした。
先発・河野 リズムつかめず4失点
先発で5回を投げ、4安打2四球4失点。一回、先頭の桑原を四球で歩かせると、リズムをつかめず一気に3点を奪われた。これがオープン戦最後の登板。開幕ローテーションの有力候補は「まだオープン戦で良かった。これから結果を出してアピールしないといけない立場。同じような投球をしないように修正したい」と気を引き締めた。(札幌ドーム)