野村 2軍DeNA戦に出場 1カ月ぶり実戦復帰
日本ハムの野村佑希内野手(21)が21日、イースタン・リーグの本拠地開幕戦となったDeNA戦(千葉・鎌ケ谷)で、約1カ月ぶりに実戦復帰を果たした。左足首の捻挫で離脱していた主砲候補は「1番・DH」で先発し、2打席に立って1打数無安打1死球。開幕1軍入りは難しい状況だが、一歩ずつ前進を続けていく。試合は5―4でサヨナラ勝ちを収めた。
鎌ケ谷のファンに見せた迫力あるスイングが、回復の証しだ。プロ4年目の若き大砲・野村が、ようやく帰ってきた。
一回の第1打席。DeNA先発・ロメロの初球、137キロスライダーを強振した。中飛に終わったが「1打席目の初球から、しっかり振れたのは良かった。バッティングは問題ない」と手応えをつかんだ。
三回の第2打席は死球で出塁し、代走が送られて交代。2打席で安打こそ出なかったが、1軍合流へ最初の一歩を踏み出した。
予期せぬアクシデントだった。春季キャンプ終盤の2月25日、スライディングの練習中に左足首を捻挫。新庄ビッグボスの前で好アピールを続けていただけに悔しい離脱となった。
リハビリは順調に進み、この日は試合前に三塁でシートノックを行うなど、守備にも不安はない。残す課題は走塁だ。木田2軍監督は「走る方はまだ制限付きで(試合に)出している。何本も走ったり、何回もスライディングするのはまだ」と現状を説明し、野村も「後はしっかりと走ることができるようになれば、体の状態も上がってくる」と意気込んだ。
きょう22日のDeNA戦は悪天候で気温が低くなる予報のため、出場は流動的。焦らず、それでも急いで、一日も早い完全復活を目指す。
上沢上々5回1失点 ワインドアップに挑戦
エースが開幕前最後の実戦に臨んだ。2軍DeNA戦に先発した上沢は5回2安打1失点。制球が乱れる場面もあったが、直球を中心に6三振を奪った。前日20日の同ロッテ戦が中止となり、スライド登板だったが「ボールの質は今年一番良かった。きょうくらいのボールを投げられたら大丈夫」と自信を深めた。
通常はノーワインドアップで投げる右腕が、この日は全球振りかぶった。「今は、そのタイミングで投げた方が体の中のテンポがうまく合う。リズムの問題」と理由を説明した。
「いつものフォームで投げなきゃいけないルールはない。投げやすいリズムで投げた方がいい」。今後のワインドアップ挑戦にも含みを持たせた。開幕ローテーション入りが確実視される背番号15は細部まで準備万端だ。
■立野 4回2被弾に苦笑い
六回から2番手で登板し、4回3失点で白星を挙げた。「開幕前最後の登板だったので、リラックスして投げられれば」と臨んだが、2本塁打を浴び「リラックスしすぎました」と苦笑い。それでも「気にしていない。良いボールもあったので、それを増やしていきたい」とシーズン本番を見据えた。
(鎌ケ谷)