ガンちゃん直撃! 新庄ビッグボス 開幕直前本音トーク 新常識を「楽しんで」
ガンちゃんがビッグボスの本音に迫った! 日本ハムの新庄剛志監督(50)と球団OBで本紙評論家の岩本勉氏(50)による開幕直前緊急対談が実現した。かつて、ファイターズにやってきた救世主と投手陣を支えてきたエースは現役時代から親交が深く、共鳴していた。気心知れた間柄のトークは熱を帯び、驚きの構想も。盟友2人が野球論、プライベートについて赤裸々に語った。
岩本氏(以下岩本)「キャンプ、練習試合、オープン戦、手応えは」
新庄監督(以下新庄)「選手が常にベンチで用意をしてくれていることが一番のプラス材料。いきなり代打で出ても打てるんだよ。渡辺君にしても王柏融君にしても」
岩本「投手はコーチに任せていますよね」
新庄「任せっきり。よく(登板順などを)紙に書いて、『こう行きますけど、大丈夫ですか?』と聞いてくれる。例えば『宮西君をここに回して、吉田君をここに』と順番は変えさせる」
岩本「ところで開幕投手、どないするんですか(笑)」
新庄「ウチだけらしいね。決まっていないの」
岩本「解説者岩本もいろんな人に聞かれます」
新庄「決まっていないと言っておいて」
岩本「なぜ宮西の先発を一回やったのか―」
新庄「開幕あるから。あるかもじゃない」
岩本「決まりになりますよ?」
新庄「『あるから』がいっぱいいる。あるから、あるから、あるからね…。どれだけの選手があるんだと(笑)。まあ、強いチームを俺たち全員でやっつけようと」
岩本「一応、24日に予告先発が」
新庄「24日に俺? みたいな。ダメなの?」
岩本「ニュースで、ワシかーい!」
新庄「そうそう。その前に知らせたくない。なぜかというと、開幕投手として名前が挙がると、寝る時に1番から9番まで(抑え方を)計算するよね? 寝不足になられるのが嫌。眠れた?」
岩本「寝ました」
新庄「俺は六本木に行って、朝まで飲んでいたタイプ」
岩本「すげえなあ。ビッグボスイズムですね。野手についてはシーズン中、毎試合、出てほしい選手は出続けますか」
新庄「それはない。みんなで補っていく感じ。最初の頃にみんなを出したい、一回ね」
岩本「今後を見据えた起用ですね。いろいろな取り組みが、奇策と言われることもありますが」
新庄「俺の普通はそれ。現役中からこうやったらいいのに、この監督バカじゃないの、と思ったことをやっているだけ(笑)。これが当たり前になる時代が来るかもしれない。そしたら俺はまた変えるけどね。ただ、うまく変えていかないとただのアホやから」
岩本「繊細に人の気持ちを傷つけず、新しいことにトライしている。そこに手腕がある」
新庄「何だろう…モテちゃうのよ。小さい頃から授業が終わって昼休みに野球やサッカーをするやんか。俺、キャプテンでもないのに『ツヨシ仲間入れて』と言われて、アメリカ行っても、俺、一番人気なのよ」
岩本「今後はどんなチームに」
新庄「こんなチームができたんだという」
岩本「ビッグボスならぬビックリボスですね」
新庄「そう、ビックリボスでいかなきゃ」
岩本「同じ船に乗っている人はみんな肯定します」
新庄「乗っていない人でもコイツ面白いな、という興味を湧かせる人間になりたいかな」
岩本「面白い。こうやって一年間追いかけますので、お願いします」
新庄「楽しんで!」