大学・社会人野球
札幌新琴似 重量打線で白星つかむ
リトルシニア全国選抜野球26日開幕
中学硬式野球の第28回日本リトルシニア全国選抜大会が、26日から大阪シティ信用金庫スタジアムほかで開催される。北海道からは昨秋の全道大会を制した札幌新琴似、準優勝の旭川北稜、3位の苫小牧が出場する。道勢の過去最高は3位。初の栄冠へ挑む3チームを紹介する。
昨秋、2年ぶりに秋の全道を制覇した札幌新琴似。全国大会の前哨戦となる1月の和歌山大会では、昨年の日本選手権優勝の主力が多く残る青森山田を8―1で撃破し、勢いに乗っている。
生嶋宏治監督(61)が「攻守にバランスが取れたチーム。中でも打撃は歴代で1、2番」と評価する重量打線は破壊力抜群だ。3番・田村颯丈郎主将(2年)は右打席から広角に長打を打ち分ける。「主将としてみんなを盛り上げていきたい」とチームの精神的主柱だ。
得点圏に走者が進めば左の4番・鳴海柚萊(2年)の出番だ。右方向へ強い打球を放ち、昨季は実戦7本塁打をマークも「秋の決勝ではノーヒットに終わった」。1日200本の振り込みでスイングスピードもアップ。和歌山大会では打率・555と快音が戻ってきた。左の主砲が鳴海なら、右は5番・堀内亮太(2年)だ。鳴海と同じ長距離砲で、相手投手次第では4番と5番の入れ替えが考えられる。
投手陣は、左右で6人ほどおり、過密日程を戦い抜く。エースは167センチの左腕・山田遼太(2年)だ。最速は120キロ台前半も、ボールのキレとコースぎりぎりを正確に突く制球力が生命線だ。和歌山大会では青森山田戦に先発し、3回を1安打0封。「自信になった。絶対に0点に抑えて、必ず全国優勝できるように頑張りたい」。悲願の頂点へ駆け上がる。