北海道コンサドーレ札幌のＤＦ中村桐耶（２１）が、ＦＷ中島大嘉（１９）の活躍を刺激にしている。２日のルヴァン杯・柏戦でのアシストなど、攻撃面で成長を見せるプロ４年目。猛アピールする後輩に負けじと、自らも主力を突き上げていく。

　若手の切磋琢磨が好循環を生んでいる。公式戦チームトップの３得点を挙げる中島の活躍に、中村は「めちゃめちゃ刺激を受けている。去年はずっと一緒にメンバー外で残って練習していた。やらなきゃと思うし、出れていない悔しさが前よりある」と発奮する。

　２日のルヴァン杯・柏戦は後半３１分から出場。同４０分に中島へ左から正確なクロスを供給し、同点弾を演出した。あうんの呼吸が大逆転勝利を呼び込み、「クロスからのシュートは、２人でずっと練習してきた。自信になった」。地道な努力は実を結びつつある。

　昨季からＷＢにも挑戦。攻撃面での成長はペトロビッチ監督も認める。対人守備を磨けば、主力に割って入るポテンシャルは十分秘めている。コロナ禍で厳しい戦いが続く中で迎える、２６日の同杯・京都戦へ「チームを勢い付けるためにも良い準備をして活躍したい」と意気込んだ。

　高校１年生から生活した寮を退寮し、来週からは１人暮らしをスタート。自覚十分の有望株が、チーム内競争を活性化させる。

コロナ陽性

　トップチーム関係者１人が２０日、新型コロナウイルスの抗原検査で陽性疑いとなり、２２日のＰＣＲ検査で陽性判定を受けた。濃厚接触者はいない。