コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》 中島の得点に気持ちの強さ見えた 味方の致命的ミス挽回したC大阪戦
前節のC大阪戦は2―2の引き分けで、開幕から5試合連続の引き分けとなった札幌。5試合連続はJリーグ記録だそうだ。負けてないけど勝ってもいない。
新型コロナ感染者が複数人出てしまい、大幅なメンバー変更を強いられた。ただでさえFW小柏が肉離れで離脱しているのに非常事態である。Jリーグは強気路線にかじを切ったように見えるが、まだまだコロナによる影響が大きく、感染症対策は緩めてはならない。選手もサポーターも。
5人を入れ替えて臨んだC大阪戦だったが、失点に直結するミスが出て2点を失った。GK大谷とDF岡村は出場機会が少なく、試合勘に問題があった。最後尾をあずかる選手にあってはならない凡ミス。厳しいようだが、そこで結果を出さなければ次のチャンスはない。彼らにとって負けなかったことだけが救いであった。
普通は2回の致命的ミスが出れば負けるのが当たり前。だが、負けなかったのはミスを取り返そうと諦めずに選手が戦ったから。MF金子のクロスにFW中島が飛び込んだ。ボールに触っていなかったとしても、そこに飛び込んだからこそ生まれたゴールで、チームとして奪ったもの。取った本人以外は誰のゴールでも良かったと思っているはず(笑)。わずかに左肩にボールが当たったのは、中島のストライカーとしてのセンス、気持ちの強さだろう。(本紙評論家)
今週末は京都とのルヴァン杯が控えている。C大阪戦とたいして変わらぬ登録メンバーで戦うのでは? 予行演習ができているので京都戦は楽しみだ。(本紙評論家)