大学・社会人野球
苫小牧 機動力で勝利つかむ
リトルシニア全国選抜野球26日開幕
北の快足軍団・苫小牧が、機動力野球で全国での白星を狙う。浜谷千春監督(67)は「盗塁やエンドランを多用する。足が速く、走塁がうまい選手が5、6人いる」。昨秋の全道大会5試合は7人で13盗塁。切れ目のない足攻で相手守備をかき乱し、好機を広げた。
投打の中心は、ファイターズジュニア出身の2選手だ。「3番・右翼」の横谷塁外野手(苫青翔中2年)は、170センチと長身で左打ちのスラッガー。全道で打率・571をマークし、昨年12月の道選抜沖縄遠征でも「3番右翼」を任せられた。「投手の球が速くて、アンダースローとか、いろんな経験ができた。自分も長打を打ってチャンスにつなげられたら」と、持ち味の広角打法で勝利に貢献するつもりだ。
エースは176センチ左腕・矢吹太寛投手(苫沼ノ端中2年)。「リズム良く守備を終わらせるために、最後は三振で勢いよく攻撃につなげたい。右打者の内角を突く投球でストライク先行で打たせて取る。一戦必勝です」と意気込んだ。
この冬は例年にない大雪の影響で3月に入ってもグラウンドは一面、雪に覆われていた。土の上で練習できないまま実戦を迎える。浜谷監督は「とにかく持っている力を出せれば。ミスも出ると思うが、何とかみんなでカバーしあいながらやっていきたい」。逆境をはね返し、勝利に導く。