冬季スポーツ
レッドイーグルス クラブチーム初年度V
■アジアリーグアイスホッケー ジャパンカッププレーオフ(24日)
プレーオフ第3戦が行われた。敵地で2連勝したレッドイーグルス北海道は、7―3で東北フリーブレイズに勝利。3連勝で優勝を果たした。アイスホッケーの名門「王子」を引き継ぎ、今季からクラブチームとして再出発。初年度で初タイトルを手にした。
試合終了のブザーが鳴ると、レッドイーグルスの選手たちが氷上で歓喜の輪をつくった。プレーオフを無敗で頂点まで駆け上がり、菅原宣宏監督(46)は「選手の努力と成果を褒めたい」と声を弾ませた。
序盤は2連敗で後がない東北の勢いに押された。反則も重なり、中盤までは相手を追いかける展開。それでも2―3の第2ピリオド(P)残り8秒でFW三田村康平(30)がリバウンドを沈めて同点。第3PにはDF橋本僚主将(29)が決勝弾となるミドルシュートを突き刺し、逆転勝利を飾った。
前期は15勝1敗と圧倒的な力で優勝するも、全日本選手権は準決勝で3年連続で東北に敗戦。後期は終盤に失速し、2位に甘んじた。
新型コロナウイルス感染が相次いだ影響もあり、首位を争った2月の東北戦は1勝3敗。悔しい敗戦を味わい「目を覚ました」と菅原監督。今季苦しめられてきた相手に最後の最後で3連勝。リベンジを果たした。
95年間続いた「王子」の歴史に幕を下ろし、「レッドイーグルス北海道」として手にした初タイトル。クラブチームとしての1シーズンを終え、橋本主将は「(ファンの)憧れの存在になるという大義を掲げている。一人一人が自覚を持って良いチームに育っていきたい」と来季を見据えていた。