ファイターズ
≪岩本勉のガン流F論≫前半は神懸かり的継投策 終盤はタフな起用に
■日本ハム1-4ソフトバンク(25日、ペイペイドーム)
一回先頭の今川がカウント3―0から打ち、中飛に終わった。この選択はクエスチョンだ。開幕戦の緊張感があり、百戦錬磨の千賀でさえ、立ち上がりに苦しんでいた。絶対に1球待って、3―1から勝負。そう指示を出すべき。四球なら、さらに重圧を掛けられる。ファイターズベンチに対し、投手心を追求せよ、と言いたい。
投手起用はショートイニングでつなぐ作戦が素晴らしく、前半は神懸かったようなハマり方をしていた。ただ、八回はタフすぎた。杉浦が不安定で1死満塁のピンチ。開幕戦、1点リード、満塁…。究極にタフな場面となり、この条件でマウンドに上がるとしたらゴリゴリの守護神しかない。
西村への期待は大きいが、クローザーとして信頼を得ているとまでは、まだ言えない。ひらめきの中に根拠があるとしても、杉浦を出して満塁なら心中しても良かったのではないか。あまりにリスクが大きかった。
もともと、野手心の理解にたけている新監督だ。痛い思いをしたのが、143試合のうちの1試合目で良かった。これを教訓にして、今後の戦いに生かしてもらいたい。(本紙評論家)