今季限りで引退 越川 リーグ最終戦で有終Vだ
ヴォレアス きょう2位・富士通と直接対決
■Vリーグ男子2部(26日、深川市総合体育館)
V1入れ替え戦の進出を決めているV2男子首位のヴォレアス北海道は26日、同6位の大同特殊鋼に3―1で勝利した。きょう27日の最終戦は、2位・富士通に3ポイント差で上回っているため、2セットを奪った時点でV2初優勝が決まる。今季限りの引退を表明している越川優(37)は13得点をマークした。今季最終戦のサフィルヴァ北海道は0―3で富士通に敗れたが、過去最高の5位でV2残留を決めた。
道内で見納め 三度目の正直で入れ替え戦へ弾みを
シルバーメダルはもういらない。チーム創設時からのメンバー、田城貴之(30)は「苦しい中でも3ポイントを取れたのが良かった。三度目の正直、絶対に優勝したい」と、2年連続2位の悔しさを晴らし、初の頂点到達へ声を大にした。
チームのピンチを救ったのは、今季新加入のルーキー・関根ヒカル(22)だ。第3セット、台湾代表のエース・張育陞(チャン・ユーシェン、21)が7―7に追い付いた場面で右膝を負傷。第4セット途中からエースに代わって関根がコートイン。すると、15―17からアタックやサービスエースなど3得点。「やるしかないと思って集中してやっていた。自分の100%の力を発揮できた」。チームに再び勢いを付ける原動力となった。
今月21日に現役引退を表明した越川も存在感を示した。ほぼフル出場でアタックやブロックなど13得点。入れ替え戦には出場するが、きょう27日の富士通戦が道内ラストマッチとなる。「リーグ最終戦をホームゲームでできる最高の舞台。しっかりと優勝をつかめるように」と、ファンに最高のプレーを届けるつもりだ。
昨季、越川の加入でチームは大きく変わった。田城貴は「サポーターへの振る舞いだとか、ただプレーするだけじゃない」とコート内外で若手への模範を示してくれたという。だからこそ「優勝して、越川さんを思いっきり胴上げすることしか考えていない」ときっぱり。V1昇格に勢いをつけるためにも、最高のフィナーレで締めくくる。
サフィルヴァは過去最高5位 V2残留確定
○…サフィルヴァは富士通との最終戦に敗れたが、V2昇格2年目で過去最高の5位で残留を決めた。コロナ禍や練習会場の制限などが影響して前半戦を2勝10敗としたが、後半戦は盛り返して15勝13敗でフィニッシュ。上杉徹監督は(41)は「来季は優勝を狙う年になる。フィジカルの強化とサーブの強化。あとは人の補強」。チームが目指す攻撃的なバレーを加速させる。