ファイターズ
2022/03/30 12:00

中4日で今季初先発の加藤が山賊退治名乗り

中4日で今季初先発マウンドに臨む加藤(撮影・桜田史宏)

 日本ハムの加藤貴之投手(29)が、きょう30日の西武戦(札幌ドーム)で今季初先発する。25日の開幕戦では2番手で三回に登板し、1回無失点でホールドをマーク。そこから中4日で“本職”のスターターに戻ってきた。いつも通りの平常心で、強力打線を封じ込める。

開幕戦はリリーフで1回0封「チームのために腕を振る」

 本来の持ち場に戻った左腕が本領を発揮する。開幕5戦目に今季初先発が回ってきた加藤は「去年と変わらず全力で、初回から頑張りたい」と力強く意気込んだ。

 2022年の初登板は25日の開幕戦だった。2番手で三回から敵地のマウンドに上がり、1回1安打無失点。「先発ではあまりない中継ぎのドキドキがあった」と緊張しつつも、柳田から見逃し三振を奪うなど、ソフトバンクの強打者たちを抑え込んだ。

 一度、公式戦の雰囲気を味わい、緊張は和らいだ。中4日での登板へ向け、前日29日は短距離ダッシュを繰り返し最終調整。「開幕戦はアドレナリンが自然に出て、ちょっと勢いで行き過ぎた。しっかり反省して、あした(30日)は投げたい」と気を引き締めた。

 西武打線は強者揃いだ。開幕戦こそ、オリックスの山本に8回無失点と好投を許し、無得点に終わったが、2、3戦目で計12得点。特に4番・山川は絶好調で、開幕2戦目から3試合連続で本塁打をマーク。29日には上沢から2発のサク越えを放った。加藤は「(警戒するのは)全員。しっかりと1番から9番まで、キャッチャーと話し合って投げていきたい」と力を込めた。

 昨季は25試合に先発し、6勝7敗ながら防御率3・42と安定した成績を残した。武田投手コーチからは「去年1年間(先発ローテーションを)守って、今年が大事」とハッパをかけられた。

 「自分もそのつもりでキャンプをやりましたし、今年も必死にチームのために腕を振っていきたい」。強い決意を胸に今季初勝利をつかみにいく。

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