コンサドーレ
≪平川弘のCool Eye≫ 京都戦中止で問われるコンディション維持
W杯アジア最終予選のオーストラリア戦では、日本代表が意地を見せて本大会出場を確定させた。今回は、アジアを勝ち抜くことの難しさを思い知らされた。本大会はもっとレベルが高く、とんでもない強者もいる。
だが、アジア予選と本大会は別物である。森保監督が目標とするベスト8は難しいが、不可能なミッションではないと私は思っている。日本らしい規律正しいプレスと、少ないチャンスを決めきる決定力があればだが。
京都に新型コロナ陽性者が多数出て、26日のルヴァン杯のゲームが中止になった。現在グループCで首位を走る札幌はゲームをしたかったと思う。今後中止になった京都戦が、どこかのミッドウイークに組み込まれる。
今季はW杯が11月にあるため、ただでさえ日程が過密になっている。控え組の選手たちにとってはチャンスだが、チームコンディションをいかに維持するかが問われる。
札幌でも陽性者が出て、第5節のC大阪戦は大幅にメンバーを変更して戦わざるを得なかったが、次節の浦和戦は大丈夫のようである。インターバルが入ったことで、気持ち的にも少しリフレッシュし、新鮮な気持ちでプレーできると思う。
対戦相手の浦和は出だしでつまずいたものの、復調の兆しを見せている。最前線のFWユンカーも怖いが、攻撃の起点であるMF江坂をどう封じ込めるかがすべて。厳しいプレスは必須である。もう引き分けはいらない。(本紙評論家)