札光星高出・佐藤が男子ゴルフツアー本格参戦 片岡の活躍刺激に
今季の国内男子ゴルフ開幕戦「東建ホームメイトカップ」が31日から、愛知・東建多度CC・名古屋で開催される。注目は今季レギュラーツアーに本格参戦する札幌出身の佐藤太地(26、フリー)だ。昨季の下部ツアーで賞金ランク2位に入り、前半戦の出場権利を獲得した。高校、大学の後輩で、昨季プロ1勝を挙げた片岡尚之(24、フリー)の活躍を刺激に、自らも早期の1勝を誓った。
プロ転向5年目「早く1勝挙げてJTカップ出場権獲得したい」
プロ転向5年目。佐藤がいよいよ国内最高峰の舞台にはい上がってきた。「ちょっと長かった。ここ(レギュラーツアー)に立ったからには、早く1勝を挙げてJTカップの出場権を獲得したい」。優勝者と賞金上位に出場権が与えられるシーズン最終戦の切符を狙う。
実力は折り紙付きだ。札光星高2年時、国内メジャーの日本オープンでアマチュア道勢として初めて予選を突破。翌年にはアマチュア日本代表に選出された。名門・東北福祉大での飛躍が期待されたが、左手首痛の影響もあり、全国では思うように成績を残せていなかった。
大学卒業後の2018年にプロ転向。コロナ禍で20年と21年シーズンが統合したが、20年に下部ツアーで初優勝すると、年間賞金ランク2位。レギュラーツアーは過去、7試合にスポット参戦し、20年の日本オープン27位タイが最高。「まだ完全に本調子という訳ではない。前半戦の終盤に向けて尻上がりに調子を上げていければ」。焦らず自分の体と向き合い、後半戦に道内で開催予定のトーナメントに凱旋出場するつもりだ。
昨年5月、札光星高時代の2年後輩にあたる片岡が、一足先にツアー初優勝を遂げた。「悔しいというより、北海道出身プロとしてうれしかった。片岡とは昔からお互いに刺激し合える関係」。今度は自らが片岡に刺激を与える番だ。
プライベートでは、昨年12月21日に大学ゴルフ部時代の後輩と結婚。今月14日には長女が誕生した。「むちゃくちゃかわいい。力になります」。一家の大黒柱となった新婚&新米パパが、充実のシーズンを送る。