ファイターズ
浅間V弾 「近藤大師匠先輩」に感謝
■日本ハム6-2西武(31日、札幌ドーム)
「近藤大師匠先輩」からの教えを胸に打席に立った浅間大基外野手(25)が、チームを暗闇から救うヒーローになった。二回、2死一塁。西武先発の変則右腕・与座が投じた初球の直球を思い切りよく強振した。白球は弾丸のようなライナーで右翼スタンドに突き刺さった。
ビッグボスに初勝利を届ける先制&決勝の今季1号2ラン。2022年の本拠地1号にもなった。お立ち台に上がった浅間は「いい感触だったので、なんとか入ってくれという思いで(ベースを)回っていました。もうとにかく早く勝ちたいなと思っていた。まず1勝できて、うれしい気持ちです」と甘いマスクをほころばせた。
開幕スタメンを勝ち取ったが、この日の試合前まで4試合に出場して打率.077と不振だった。そこに手を差し伸べてくれたのが、最大限の敬意を込め「大師匠先輩」と呼ぶ横浜高の先輩・近藤だった。
「ちょっとこれまで、ふがいないバッティングばかり続いていた。きのう、近藤大師匠先輩から、あるアドバイスを一つもらって、そのアドバイスをそこで表現しようと思って打席に入りました」。
内容は「企業秘密」と明かさなかったが、効果は抜群。すぐさま結果につながり「アドバイスのおかげで打てました」と感謝した。
初勝利はつかんだが、借金は「4」残っている。主力として期待される背番号26は「もう、とにかく白星を重ねていくことだけ考えて、やっている選手たちが存分に野球を楽しんでいる姿を見せたいです」と先を見据えた。大師匠先輩からの助言を活用し、もっともっと打ちまくる。