札大の「つぶし屋」MF高橋がJ3長野に加入内定
サッカーのJ3長野パルセイロは15日、札大4年のMF高橋耕平(21)の来季加入内定を発表した。背番号は「37」。近日中に特別指定選手に登録され、今季の出場が可能になる。9月の練習参加でボランチとしてフィジカルコンタクトの強さを高く評価され、加入の決め手になった。即戦力の“つぶし屋”がクラブの勝利に貢献する。
夢に見たプロ入りが実現した。札幌で仮契約を終えた高橋は「プロに入れたことは、めちゃ、うれしいですけど、まだ何も成し遂げたわけではない。チームに貢献するには、これから劇的に成長していかないといけない」と気を引き締めた。
河端和哉監督(39)の存在が大きかった。同大OBでJ1札幌でもプレーした指揮官は、高橋の札大進学と同時に監督に就任。高橋は「『守備で(ボールを)奪いきる』って、ずっと言われてました。プロを経験している方に言われ、そこへのこだわりが強くなった。意識も変わった」。体の使い方を学び、体重も約5キロ増。守備職人としてのプレーに磨きがかかった。
指揮官は「彼はつぶし屋。ボールの展開力もあるし、ロングフィードもパスも上手。コンサドーレの高嶺の右利き版。長野ではもっと前に出るプレーが必要とされる」と、さらなる成長を祈って送り出す。
チームは昨季、最終節でJ2昇格を逃した。「チームに欠かせないプロになりたい。簡単ではないですけど、行ってすぐにアピールしたい」。Jリーグデビューを目指し、新たな一歩を歩み出す。(西川薫)
■プロフィール
高橋 耕平 (たかはし・こうへい) 1999年9月20日、伊達市生まれ。伊達東小1年で競技を始める。伊達中ではセンターバックとボランチ。2年時に全国中学で準優勝。道大谷室蘭高から札大。171センチ、70キロ。右利き。家族は両親と姉、弟。